午後の山影

 昨年、初めての熱水行きの際には、他のツアーに先に寝台券を取られてしまって、北京から延々冷凍バスでの熱水入りを余儀なくされたのですが、2年目の熱水は訪れるツアーも少なくて、無事寝台車で赤峰に向かうことができました。赤峰駅からなら熱水まで4時間あまり、楽ちんであります。赤峰を出たときはまだ真っ暗でしたが、熱水へ向かう車内で夜が明けました。 

 早速、上店駅で本日の列車の時刻を聞いたところ、間もなく東行き貨物がやって来るとのことで、これは上店手前の国道脇の築堤から撮影しました。折からの強風で煙が真上に上がっていました。そしてその後は東行き、西行きとも1本ずつしか来ないとのこと。当時の熱水はこのように列車本数が少ない日も多くて、事前の情報収集は欠かせませんでした。

 皆で相談した結果、この日は経棚寄りの通称A山に登って東行きを撮ることにしました。下坑子の集落の辺りでバスを降りて、川を渡って、エッチラオッチラA山のてっぺんを目指します。雪がないのは残念ですが、風が弱くて助かります。そうこうするうちに西行きの貨物が下っていき、15時過ぎになってようやく経棚の方に煙が見えました。下坑子の駅を過ぎてバスを降りた集落の裏手を行くあたり、午後の山影が印象的な写真撮ることができました。

(1997.12.28 集通線 下坑子-上店 Jitong line Xiahangzi - Shangdian)