混合列車 [記憶に残る鉄道情景] Railway Photos

客車と貨車がひとつの列車に編成される混合列車のように、個性豊かでちょっと懐かしい鉄道情景をご覧いただきたいと思います。

タグ:蒸気機関車

 大晦日の午後、好天に恵まれた竜譚山駅で撮影を楽しみましたが、豊満ダムへのタンカー・トレインを牽く建設型三重連の発車を2回も撮れて、大いに盛り上がりました。そうこうしているうちに時間も過ぎて、あっという間に夕暮れの時刻になりました。冬の中国東北部はとにかく ...

 二匹目のどぜうを求めて再び訪れた南岔でしたが、たった一輛の東風4型DLのおかげで、その目的を果たすことは叶いませんでした。おまけに前年とは打って変わって天候もすぐれず、日が当たる時間が大変少なかったこともボヤキの種になりました。そんな状況と、相変わらずの南 ...

 中国東北部、黒竜江省の果ての南岔まで出かけて、もう一度撮りたかった前進型の三台運転、たった一輛の東風4型ディーゼル機関車のおかげで幻となってしまいました。あの勇壮な姿をもう見ることはできないのかと思うと、南岔賓館の寒さが一層身に染みるのでした。こういうと ...

 二匹目のどぜうを求めて訪れた南岔でしたが、現地では大変なことが起こっていました。先日ご紹介した前進型重連の貨物列車、後補機の煙が見えてこないので、「何だか変だなぁ」と思っていたのですが、その後補機にはなんと東風4型DLが使用されているではありませんか。昨年 ...

 前年に引き続いて訪問した南岔ですが、天候は大分違っていました。昨年は3日間とも良く晴れて、前進型の3台運転が毎日3本もやって来ましたが、今年はどんより曇っていることが多くて、靄の中から時おり薄日が差すことがあるばかりで、なかなか思うようにはいかないものです ...

 1994年の年末から1995年の正月にかけて、清水の舞台から飛び降りる心持ちでニューズ・トラベル・サービス社のツアーに参加して、初めての訪中を果たすことができました。本当は大幹線の蒸機が見られた中衛に行きたかったのですが、電化工事のポールが建ったとのことでツア ...

 2010年に初めて訪れたダージリン・ヒマラヤ鉄道も今日はついに最終日、カルションからダージリンへのチャーター列車をバタシア・ループまで追いかけて、その後バタシア・ループに残って昼前のジョイ・ライドを撮ることにしました。 「鉄道賛歌」の時代とは変わって観光化 ...

 カルションからダージリンまでのチャーター列車は、「石炭の質が悪い」という不思議な理由で、機関車1輛に客車1輛という超ミニチュア編成で走ることになってしまいました。往年は1輛の機関車が3~4輛の客車を牽いていたのですから、石炭の質などという言い訳は嘘っぱちで、 ...

 カルションからダージリンの間の車窓からは、至る所でダージリン・ティーを栽培する茶畑を見ることができます。そもそもダージリン・ヒマラヤ鉄道自体が、ダージリン・ティーの輸送を主な目的にして建設されたのですから、それも当然というべきでしょう。 しかし平地の茶 ...

 機関車の調子が悪くて整備に四苦八苦していた最終日のチャーター列車も、ダージリンを目指してどうにか出発することができました。最初の撮影スポットはカルシャン市内の雑踏の中にある青果店です。オレンジやバナナなど、彩り豊かなフルーツをディスプレイした店先が魅力 ...

 楽しかったダージリン・ヒマラヤ鉄道の撮影も本日で5日目、ついに最終日を迎えました。今日はカルシャンからダージリンまでのチャーター運転を実施します。今日も早起きをして7時過ぎにはカルシャンに到着しました。カルシャンの庫では、多くのスタッフに囲まれて今日の主 ...

 ダージリンは縦構図が続きます。昨日は遠くから撮影した第3スイッチバック、今日はすぐそばまで行ってみることにしました。スイッチバックのポイント付近に陣取って、入線してくるところと出発していくところを2回撮影するという魂胆です。険しい斜面にスイッチバックの線 ...

 ダージリン・ヒマラヤ鉄道は基本的に道路沿いをノロノロと走っていますから、車で追っかけ撮影をすれば数限りなく写真を撮ることができます。でも、そうして撮った写真はワン・パターンになってしまうことも多くて、後日、どこで撮った写真だったか分からなくなってしまう ...

 スクナを発車してジャングルの区間も抜けて、道路に沿って高度を稼いでいくダージリン・ヒマラヤ鉄道、撮影ポイントは無限にあって、ともすれば同じような写真を量産することになってしまいます。そんななか、ダージリン1年生の私たちにS社長は、できるだけバラエティー豊 ...

 シリグリからスクナまで道路沿いの平地を走ってきたダージリン・ヒマラヤ鉄道のトイ・トレインですが、スクナの駅で給水を済ませ、フロントには砂撒き要員もスタンバイ、いよいよダージリンへ向けた勾配に挑みます。スクナを出発してほどなく、並行する道路からも離れて鬱 ...

 ダージリンといえば、言わずと知れた紅茶の名産地です。ダージリン・ヒマラヤ鉄道の沿線にも多くの茶畑があって、トイ・トレインと一緒に写真に納めることができます。そんな茶畑のひとつがシリグリとスクナの間にありました。もっとも、シリグリ近郊の低地で採れる紅茶は ...

 シリグリを発車したダージリン・ヒマラヤ鉄道の列車は、ほどなくブロード・ゲージの国鉄線を東側から西側へとクロスしてスクナへ向かいます。ちょうどその地点の北側に跨線橋があるので、この珍しい平面交差をばっちり撮影することができます。ダージリン・ヒマラヤ鉄道が2 ...

 もともとの計画ではシリグリからトゥングまで56キロの区間をチャーターするはずだったのが、ティンダリアまでの30キロに短縮されてしまいましたから、8時頃シリグリを出発したチャーター列車は、11時過ぎには早くも本日の終点ティンダリアに着いてしまい、鉄道のスタッフも ...

 第3スイッチバックを通ったトイ・トレインはワークショップがあるティンダリアまで、断崖絶壁のなかに切り開かれた道路に沿って延々と急勾配を登っていきます。私たちツアーのメンバーはこの様子を、谷を挟んだ対岸の道路からずーっと見渡すことができるのです。 線路と道 ...

 ダージリン・ヒマラヤ鉄道のチャーター蒸機列車も、本日の終着駅ティンダリアに近づいてきました。S社長が私たちのために最後の撮影地として選んでくれたのは、大きな谷を挟んで、列車が第3スイッチバックを登るところから、ティンダリア駅手前のワーク・ショップに向かう ...

 チュンバティ駅手前の第1スイッチバック(Zig zag No.1)で撮った後は、余裕をもってチュンバティ駅の先の第2スイッチバック(Zig zag No.2)に向かうことにしました。 シリグリを出発してからスクナあたりまでは、いかにもインドというべき熱帯の灼熱のなかで撮影していたの ...

 紆余曲折を経てついに始まったダージリン・ヒマラヤ鉄道のチャーター列車ですが、当地では列車に乗ってフォト・ラン・バイなどという風習はないようで、列車は勝手に自分の都合で走って行きます。そして我々撮影隊は、四駆に分乗して追っかけ撮影をしていきます。ダージリ ...

 ラントン駅の先の給水所で水を補給した我らがチャーター列車、ダージリンを目指して再び急勾配に挑んで出発します。我々撮影隊は機関車が給水している間に追い越して、給水所先のカーブを見下ろせるポイントで列車がやって来るのを待つことにしました。 カメラとビデオを ...

 シリグリからスクナまでアッサムの平地を走ってきたダージリン・ヒマラヤ鉄道ですが、スクナ駅で給水やカマガエをして準備を整えると、いよいよダージリン(今日は行けませんが)を目指した山登りが始まります。連続する急勾配に備えて、機関車の前端で砂を撒くスタッフも二 ...

 蒸気機関車とは、大変な手間と労力がかかる機械です。多くの場合、石炭を燃やして水を沸かしてエネルギーを作りますが、走り続けるためには大量の水や石炭(水に比べれば使う量は大分少ないですが)を使用なければなりませんし、石炭を燃やせばどうしても燃えかすの灰が残り ...

 今回のツアーで逗留したウインダミア・ホテル、ゆったりした時間が流れる魅力的な宿でした。食事の際には、各テーブルにタイプライターで打ったメニュー・カードがあるあたり、このホテルの面目躍如といったところでしょう。そして給仕にも人手がかかっていて、いろいろ相 ...

 大雨の被害で途中の区間が不通になってしまったダージリンヒマラヤ鉄道、2回のチャーターを楽しみに、はるばるやって来たので、ツアーメンバーもみんな、失望は隠せません。それでもダージリンに到着すると、S社長は早速、情報収集と善後策の協議にでかけました。その結果 ...

 やっとダージリンに行く決心を固めましたが、現地のことは分からないことだらけで、何度も訪問した諸先輩方に、いろいろ教えていただいて準備を整えました。ツアーは4月24日(土)から5月2日(日)までの9日間で、26日(月)から30日(金)までの5日間ダージリンで撮影します。その ...

 開業以来100年以上ずっと蒸気機関車で運転されてきたダージリン・ヒマラヤ鉄道も、さすがに21世紀になるとディーゼル機関車が導入されて、蒸気機関車は定期列車の牽引から外されてしまいました。今では、昔ながらの蒸気機関車が走るのは、「ジョイ・ライド」というダージリ ...

 私が初めてダージリン・ヒマラヤ鉄道のことを知ったのは、言わずと知れた「鉄道賛歌」、けむりプロの写真集を見たときです。上芦別から始まって、頚城、基隆、阿里山など、この写真集に載っていた刮目すべき鉄道たちの掉尾を飾っていたのが、ダージリン・ヒマラヤ鉄道でし ...

 この日、承徳の専用線でやって来た列車は力行側で日中に4本で、当時としては標準的な運行状況でした。しかし、通常この専用線では建設型と上游型が共通で使用されていたのですが、この日はなぜか上游型のみで運転されており、終日、独特の甲高いブラスト音を響かせていまし ...

 熱水、葉柏寿と撮影をしてきたツアーもいよいよ最終日、上游形や建設形の3台運転が見られることで有名な、承徳製鉄所の専用線にやって来ました。朝から良い天気に恵まれて、気合いを入れて定番の俯瞰ポイントに向かいました。この地には珍しく結構な風が吹いています。今回 ...

 この日、葉柏寿での収穫は実質、変則三重連1本という結果になってしまいましたが、めげずに今回のツアー最後の目的地、承徳へ向かってバスは走ります。ところが建平の街を抜けてしばらく行くと、列車のものと見られる白煙が見えてきました。近づいてみるとそれは承徳方面へ ...

 まだ蒸機が結構残っているとの噂に誘き出されてやって来た葉赤線でしたが、いざ行ってみるとやって来るのは緑豚ばかりで、完璧に撃沈されてしまいました。午前中いっぱい粘ったのですが成果もなく、遂に諦めて建平の街へ戻って昼ご飯を食べることにしました。ところがバス ...

 熱水での撮影も無事に終わって赤峰で一泊し、翌日は早起きをして朝5時発のの快客610次で葉柏寿に向かいます。葉柏寿には、1996年のゴールデンウィークに訪問したことがあります。その後無煙化が進んだのですが、'97年の後半になって葉赤線では再度蒸機が増えているとの話で ...

 中国の地方鉄路ではよくあることでしたが、ここ集通鉄路も日によって列車本数に結構な差がありました。次の東行き貨物がやって来るまで3時間、もう昼過ぎになってしまいました。これが短距離の鉄道なら「元日は列車本数が少ないね。」という話になるのですが、何日もかけて ...

 充実した大晦日の撮影を満喫して新しい年を迎えました。気がつけば今回のツアーの熱水滞在も最終日になりました。元旦とは言っても特別なことは何もなく、いつものようにカップラーメンの朝食を食べて撮影に向かいます。新年最初の撮影は日の出前の下坑子の駅で東行き貨物 ...

 列車本数が多くて充実していた大晦日、この日撮影した最後の列車は、客車に続いてやって来る西行きの貨物となりました。上店のトンネルの上でガイドのHu氏は、「この丘に登ってみな。」とと言ってトンネルの上の小山を指差します。撮影地の下調べには定評のあるHu氏のアド ...

 2日に1本しか撮ることができない貴重な旅客列車、第1Ω手前で撮ってから、早速サミットまで追いかけます。列車は高度を稼ぐために大きく迂回、というより一度嗄拉徳斯汰の方へ戻ってから、六地溝駅を通って上店までやって来ますから、サミットのトンネル手前ではゆっくり時 ...

 内蒙古自治区の集寧と通遼を結ぶ集通鉄路、内蒙古から東北部への石炭をはじめとする貨物輸送のバイパス線として建設されましたから、もともと旅客輸送はおまけのような存在でした。このため開通当初の旅客列車は、集寧南から通遼までの直客と集寧南から大板までの普客が一 ...

 朝から列車本数が多かったこの年の大晦日、午前中に東行き列車を2本撮った後、昼前に西行き列車があるとのことで、嗄拉徳斯汰から上店まで追いかけることにしました。前進型重連とはいうものの列車のスピードは遅いので、途中で何か所か撮れるだろうと期待して、初めての集 ...

 昭和の末期から平成の初め頃に函館本線を走っていた「C62ニセコ号」、ゴールデンウィークには毎年かかさず出かけましたが、この時期の北海道は天候が意外と安定せず、ピーカンの青空の下で撮った回数は思いのほか少なかったように記憶しています。 この日も曇りがちで、時 ...

 下坑子駅でなかなか見事な接近戦を果たし、その興奮も冷めやらぬうちに、前進型重連の列車は経棚側の第2Ωを抜けて、二段目の勾配を駆け上がります。そして二段目のハイライトは、何といっても雄大な光景の中の司明義大橋です。 大きな築堤を経て、綺麗なカーブを描く司明 ...

 大晦日の集通鉄路は朝から列車が多くて、司明義大橋でシルエットを取ってから1時間ほどで、次の東行き貨物がやって来ます。ツアーのメンバーはそれぞれ好みの場所に散開しましたが、私とM氏の2名は下坑子駅を出てすぐのストレートで線路端かぶりつき写真を撮ることにしまし ...

 大晦日の朝もいつものように早起きをして、まだ暗いうちにホテルを出発します。上店の駅で聞いてみると、今日は列車の本数が多いようです。すぐに西行きの列車が来るということで、まだ日の出前の時間ではありましたが上店手前の国道から撮りました。そして更に東行き列車 ...

 集通鉄路の熱水は一年を通して風の強い土地ですが、開通初年度の年末は、その強風の影響をあまり受けずに撮影することができたように思います。しかし2年目の年末には当地の強風はその本領を遺憾なく発揮して、慣れない撮影者たちを翻弄することになりました。12月28日こそ ...

 集通線の開業当初、熱水の経棚側の撮影地で最初に有名になったのが、下坑子駅の南側に聳えていた、通称A山です。下坑子駅侵入から第2Ωから第3Ωを望み、さらに二地のΩの出口まで見渡せる第一級の撮影地です。しかし、当時は司明義大橋近くの国道はまだ工事中で、集落にほ ...

 昨年、初めての熱水行きの際には、他のツアーに先に寝台券を取られてしまって、北京から延々冷凍バスでの熱水入りを余儀なくされたのですが、2年目の熱水は訪れるツアーも少なくて、無事寝台車で赤峰に向かうことができました。赤峰駅からなら熱水まで4時間あまり、楽ちん ...

 20世紀の中国蒸機撮影旅行の基本パターンは、成田を午前に出発して北京で夜行列車に乗り継ぐというものでした。今と違って東京から中国へ向かう空路は北京行きと上海行きしかなくて、東北部や内蒙古に行くのに効率の良いスケジュールを組める、北京行きの午前便は、ANA、JA ...

 東勝での撮影を終えて包頭へ戻る途中、ちょうど東勝と包頭の中間付近に位置する響沙湾に立ち寄りました。石炭トラックがガンガン走る恐ろしい国道をそれて少し走ると、正面に砂漠が見えてきます。ここは大きな段丘状の地形になっていて、国道が走る丘の上から見ると、黄河 ...

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