敦化郊外にて

 1997年に、吉林省敦化郊外の太平嶺で重蓮や重連後補機付きの列車が走っていると話題になりました。早速TPC(米国の航空地図で縮尺は50万分の1、google Mapsなどという便利なものはない時代、この航空機用の地図が唯一使える中国の地形図でした。)で探してみると、確かに太平嶺では魅力的なカーブがうねうね走っていました。さらに、図門よりの哈爾巴嶺にも魅力的なオメガカーブがみつかりました。

 ということで、11月の訪中時に2日間を敦化での撮影にあてることにしました。哈爾巴嶺のオメガカーブは、樹木が茂っていて全体を見渡すポイントこそありませんでしたが、なかなか好ましいロケーションでした。線路端で待っていると、朝の柔らかな日差しを浴びて前進型牽引の貨物列車が勾配を上ってきました。図門段の前進型は端正なフロント・ビューが魅力で、積荷の木材も好ましい雰囲気です。

(1997.11.23 長図線 南溝-哈爾巴嶺 Changtu line Nangou - Haerbaling)