成田線の初詣列車

 正月の成田線は、成田山新勝寺へ向かう初詣客を乗せた臨時列車で賑わうことで昔から有名です。特にEF58などの機関車が牽引する客車列車が走っていた時代は、正月の風物詩として多くの先輩方の語り草となっています。残念ながら当時の私はこれらの列車に興味が湧かず、雑誌などで写真を見るだけでした。今にして思えば随分もったいないことをしたものだと後悔することしきりです。

 時は流れ、成田臨の主役は特急運用を解かれた183系電車などが担っていました。初日の出をイメージした「初詣」のヘッドマークが素敵です。こんな列車で初詣に行ってみたかったです。

 先頭のクハ183-1529は、「とき」の181系を置き換えるために昭和53年に製造されたクハ183-1029の改造車ですが、現在は伊勢崎市で再び「とき」のヘッドマークを掲げて保存されているそうです。

(2011.1.9 成田線 木下-小林 Narita line Kioroshi - Kobayashi)