熱水・承徳~耐寒撮影紀行 5
最後に当時の熱水の状況をメモしました。運行状況など蒸機末期とは異なっていたのがわかります。

[参考] 熱水の状況について
 列車本数は、日により差が大きいが、冬場の撮影時間帯(8時~16時)に、客車を含めて片側概ね4本といったところであった。線路配置は複雑であるが、勾配はさほどではないので、列車の速度は結構速い。しかし、列車が見えている時間が長いのと、1本の列車を様々なアングルや光線状態で撮影できるため、列車本数から想像する以上に、バラエティー豊かな写真を撮影することができる。私の場合は、1日片側5本が最高であったが、正直なところ、これ以上来ても、かえって落ち着いて撮影できないな、と感じた。
 また、気候についてであるが、風は中国東北部とは比べものにならない程、強く吹くことがあるようだ。風が強い日は冬山登山の世界であり、人間もカメラも相当厳重な装備が必要であろうし、遭難防止のためにも単独行動は慎みたい。ただ、風の強さは、同じ日でも場所によってかなり異なるようであり、状況に応じて柔軟に行動することが望ましい。
 しかし、できれば日程に余裕を持って訪問し、極端に寒い日は出歩かないとか、厳寒の時期は避けて訪問するのが賢明であろう。(自由な時期に休暇が取れるドイツ人やイギリス人がうらやましい。) (終)

(1997.1.1 集通線 嗄拉徳斯汰-六地溝 Jitong line Galadesitai - Liudegou) 

熱水・承徳~耐寒撮影紀行(内蒙古SL撮影の旅) 1
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