南岔賓館

 南岔でお世話になった南岔賓館はなかなか凄いホテルでした。年数がたって建物が古びているのはいいとして、よく停電するのでロビーにも部屋にもロウソクが準備してあるのには驚かされました。また、風呂のお湯はまず出ません。共産党の偉い人が泊るときには修理するそうですが、それ以外は水しか出なかったり、茶色いぬるま湯がチョロチョロと出てくるだけだったり、撮影から凍えて帰ってきても体を温められないのは堪えました。これを称して「南岔貧寒」と呼んだ人がいましたが、いい得て妙だと感心しました。

 ついに前進型の3台運転がやってきました。写真には写っていませんが貨車は木材満載で、一歩一歩踏みしめるようにゆっくりとブラスト音を刻みながら勾配を上って来ます。後補機は遠くに煙が見えるだけで視界には入っていませんが、とにかく凄い煙と迫力です。ただただ唖然としながら写真を撮っていました。

(1994.12.31 南烏線 柳樹-南岔 Nanwu line Liushu - Nancha)

1994.12.30
初めての「大陸の煙」
1994.12.31
南岔 前奏曲  
・南岔賓館  
前進1764  
東方紅3型  
1995.1.1
火山の噴火  
DL故障  
1995.1.2
南岔の旅客列車  
午後の陽を浴びて  
1995.1.3
南岔帰り