復旧を祈って

 4月に発生した熊本地震で、南阿蘇鉄道とともにJR九州の豊肥本線も大きな被害を受けました。

 豊肥本線は従来から繰り返し土砂災害の被害を受けており、JR化後だけでも、1990年7月から1年3か月、1993年9月から8か月、2004年9月から3か月、2012年7月から1年1か月と4回にわたり累計で3年余りも長期運休を余儀なくされています。そのたびに関係者の懸命な努力により不死鳥のように復活を果たしてきましたが、今回もきっと復旧されることを祈らずにはいられません。

 写真は58654号機が豊肥本線で「SLあそBOY」を牽引して活躍していた当時のものです。33‰の急勾配を力闘する姿は迫力満点でしたが、大正生まれの機関車にとってはあまりに過酷な運用で、2005年には運行を終了しまいまいました。この機関車が大規模な修繕を受けて2009年に肥薩線で奇跡の復活を果たしたように、当地の鉄道が一日も早く復旧することを願っています。

(1993.5.3 豊肥本線 立野-赤水 Hohi line Tateno - Akamizu)