司明義大橋

 集通鉄路の経棚峠はその線路配置の凄まじさもさることながら、標高1,000mを超える高地に位置することによる素晴らしい沿線風景が、その魅力を作り出していたのではないでしょうか。線路が走る高度あたりまでは辛うじて草木が生えていますが、背後にそびえる山々は岩肌をむき出しにした迫力ある姿で迫り、山肌に雪がつく季節にともなればその魅力は一層増すのでした。下坑子駅付近の線路端に立てば、第一幕の接近戦の興奮も冷めやらないうちに、Ωカーブを回ってきた列車が見事な岩山を背に司明義大橋へ向かう姿を堪能することができます。

 青空を背に前進型重連が司明義大橋を渡ります。何とも気持ちのよい景色で、陽の光のありがたさを実感させられます。旧国道の並木が良い味を出していますが、新しくできた道ではこんな風情は望むべくもなく、中国の田舎の景色も大きく変化してきているようです。

(1999.11.28 集通線 下坑子-上店 Jitong line Xiahangzi - Shangdian)

1999.11.26
下坑子、夕暮れ
1999.11.27
小雪も止んで
1999.11.28
棚田の如く
・司明義大橋

サミット目前
1999.11.29
桜田順光
屈辱
1999.11.30
安直ではありますが
上店発車
峠に向かってダッシュ