ハルツの蒸機

 ポズナニからまた夜行列車に乗ってベルリンで乗換えて、ハルツ狭軌鉄道の本拠地、ヴェルニゲローデに向かいました。ハルツ狭軌鉄道は前の年にも訪れたのですが、このときはベルリンから日帰りだったので、ヴェルニゲローデからノードハウゼンまでの乗り鉄が主体で、撮影はドライ・アンネ・ホーネ付近でちょこっとだけしかできませんでした。そこで今度は気合いを入れて、ヴェルニゲローデに滞在しての撮影をもくろみ、旧市庁舎の目の前の感じの良いホテルに投宿しました。

 初日はロケハンもかねてブロッケンまで行って小手調べ、2日目は薄曇りのまずまずの天気です。ドライ・アンネ・ホーネの手前に、線路端の木が伐採されていて見晴らしのよさそうな場所があったので、朝一番の列車に乗って出掛けてみました。行ってみると想像通り素晴らしい眺めなので、しばらくここに腰を落ちつけて撮ってみることにしました。

 午前中はブロッケンへ向かう観光客を乗せた長編成の列車が次々にやってきて、飽きることがありません。気温も低くてなかなか良い煙がでていてご機嫌です。客車はオープンデッキでナロー然としているのですが、対照的に機関車はいかにも鉄の塊といった雰囲気の堂々たる風格です。

(1994.5.28 ハルツ狭軌鉄道 シュタイネルネ・レンネ-ドライ・アンネ・ホーネ Harzer Schmalspurbahnen Steinerne Renne - Drei Annen Hohne)

ヴェルニゲローデ旧市庁舎

ホテルの部屋から見たヴェルニゲローデの旧市庁舎。
このホテル、当時は安く泊まれましたが今では結構お高くなっています。

1994.5.16
バーリの朝
イタリアの片隅で
1994.5.22
クラクフのこと
1994.5.24
ヴォルシュティンの朝
初夏の小駅
1994.5.25
52の残党
1994.5.26
ポズナニの印象
1994.5.28
・ハルツの蒸機
ハルツの99
1994.5.29
杉木立
1994.5.30
天上の楽園ブロッケン、しかし
1994.5.31
ポツダムのトラム
1994.6.3
オスロのジャンプ台