等高線に沿って

 雪が降りしきっていた朝、今日の天気はどうなるのだろうかと気に病んでいましたが、昼前には天候が急回復して青空が広がってきました。ちょうど昼前後に西行きの貨物が2本あったので、サミットのトンネルに行ってみました。1本目は下の畑から撮って、2本目は国道上の小山に登りました。この小山、列車のサイドには日が当たらないのが難点ですが、登るのにかかる時間と手間の割には雄大な景色が見渡せて、私のお気に入りのポイントです。

 峠の熱水側は非常に風が強い土地柄ゆえ、雪が降ってもすぐに吹き飛ばされてしまうことが多いのですが、今日は朝に降った雪が残っていて見事な景色が眼下に広がっています。内モンゴル本来の姿ではないのでしょうが、ここでは畑作が営まれていて等高線に沿って畝が作られています。強風に吹き飛ばされた雪がこの畝を強調して、あたかも千枚田のような景色が広がっています。中国東北部ともまた違ったこんな光景、蒸機の撮影をしていればこそ見ることができたのでしょう。

 バックに聳える雪山と千枚田という素晴らしい風景の中、前進型重連のブラストが近づいてきます。「今年も熱水に来てよかったなぁ」、とつくづく思う至福の時間が過ぎてゆきます。そして、これで今晩も美味しいビールが飲める、という確信を得ることができた瞬間でもありました。(これが一番嬉しかったりするのですが・・・)

(2000.11.25 集通線 六地溝-上店 Jitong line Liudegou - Shangdian)

2000.11.24
蒸気の洗礼
2000.11.25
雪の朝
雪の止んだ朝
・等高線に沿って
白銀の熱水
単機牽引
夕暮れ
2000.11.26
風に翻弄されて
重連!
2000.11.27
経棚の朝
経棚のコンクリート橋
オメガからオメガへ
岩山を登る
2000.11.28
朝の大板機務段
大名旅行