白銀の熱水

 朝から降っていた雪もやんで、雪晴れとなった熱水を駆ける前進型重連。まずは段々畑のなかのアウトカーブを180mmで切り取ってから、85mmをつけたカメラに持ち替えて、白銀の景色を大きく入れ込んで接近戦に挑みます。興奮を抑えてアングルを決めて再びシャッターを切るまで、快い緊張感が漲ります。これこそが鉄道道楽をやっていて一番幸せな時間なのかもしれません。

 バックの山並みがすっかり雪化粧していて、実に気持ちの良い景色です。熱水には随分通いましたが、この場所でこれだけきれいな雪景色になっているのを見た記憶はあまりありません。雪がやんで間もないためか風も強くなく、実に気持ちよく撮影ができました。たとえ雪景色は同様でも、強風で煙が吹き飛ばされているようなときは、どこでどうシャッターを切ったらよいか悩まされますし、撮影している身体もカメラもその寒さが堪えます。この日は撮影していた小高い丘から車が待っている国道まで下りていくときも鼻歌まじりだったように記憶しています。

 朝上店駅で聞いたダイヤによれば、この日はさらに東行きが2本あるということです。期待に胸をふくらませて下杭子駅方面に向かいました。

(2000.11.25 集通線 六地溝-上店 Jitong line Liudegou - Shangdian)

2000.11.24
蒸気の洗礼
2000.11.25
雪の朝
雪の止んだ朝
等高線に沿って
・白銀の熱水
単機牽引
夕暮れ
2000.11.26
風に翻弄されて
重連!
2000.11.27
経棚の朝
経棚のコンクリート橋
オメガからオメガへ
岩山を登る
2000.11.28
朝の大板機務段
大名旅行