単機牽引

 雪から晴れへと変わった熱水、サミットで西行き貨物列車を堪能した後、経棚側の撮影地に向かいました。朝の雪が嘘だったような雪晴れになり風も弱かったので、下坑子のオメガの二段目と三段目の間、後にできた哈達山駅のそばに行きました。この場所は一段目を上ってくる列車の遠景、二段目から司明義大橋へ向かうシルエット、そして岩山バックの三段目と三地をのオメガを抜けてサミットへ向かう遠景と、一本の列車で四回も美味しい写真が撮れるお気に入りの撮影地です。

 撮影地に到着して待つこと1時間、煙が見えてきました! 15時過ぎになると冬の斜光線はすでに夕方の雰囲気になってきます。いい感じになってきたとほくそ笑んでいたのですが、なにか雰囲気が違います。下坑子駅に近づく列車を見ていると、ありゃりゃりゃりゃ~、単機牽引ではありませんか。何もこんなお誂え向きのときに単機で来なくても、と思ってもどうしようもありません。

 それでも単機牽引の列車としては編成もそれなりに長く、ちゃんと力行してくれたので、楽しく撮影することができました。雪を被った岩山をバックに走る前進型は大変格好よく、21世紀を目前にして、こんな光景を目の当たりにできる幸せをかみしめることができました。この場所を走る前進型重連を撮るのは、また次の楽しみにとっておくことにしましょう。

(2000.11.25 集通線 下坑子-上店 Jitong line Xiahangzi - Shangdian)

2000.11.24
蒸気の洗礼
2000.11.25
雪の朝
雪の止んだ朝
等高線に沿って
白銀の熱水
・単機牽引
夕暮れ
2000.11.26
風に翻弄されて
重連!
2000.11.27
経棚の朝
経棚のコンクリート橋
オメガからオメガへ
岩山を登る
2000.11.28
朝の大板機務段
大名旅行