マジックアワー

 日没後の薄明の時間帯のことを指すマジックアワーという言葉も、三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」という映画のおかげですっかりメジャーになりました。柔らかな光に満たされた夕暮れ時の数十分間は、一日の終わりの幸せな時間と言えましょう。

 9月も下旬となると残暑とは裏腹にずいぶん日が短くなり、東京では18時前には日が沈んでしまいます。この日はちょうどそんな時間に201系の「中央特快」があったので、御茶ノ水に出かけてみました。ビルの陰に日は沈み夕闇が街に迫ります。茜色の空を背に聖橋にもライトが灯り、街灯やビルの明かりも輝き始めました。神田川の水面にも街の光が反射しています。

 201系の到着に合わせたかのように丸ノ内線も姿を見せてくれました。まるで舞台の書き割りのような幸せな景色です。今日は一杯、二杯とビールなど飲んで帰ることにいたしましょう。 

(2010.9.21 中央本線 御茶ノ水、東京地下鉄丸ノ内線 淡路町-御茶ノ水 Chuo line Ochanomizu , Tokyo metro Marunouchi line Awajicho - Ochanomizu)