後藤さん(EF510)が牽いていた常磐線の貨物列車を撮影に出かけた帰り道、いつものように中央線に乗っていると、夕方の斜光線が綺麗なのに気がつきました。1月頃だったら既に暗くなっている時間ですが、2月も末になると随分と日が延びるものだなぁ、などと感心していたのですが、ふと思い立って西荻窪で電車を降りて、緩行線のホームに立ってみました。

　高いビルのない西荻窪駅付近、中央線の線路には日没まぢかの陽の光が降り注いでいます。そんな中、中央線、総武線や東西線の通勤電車たちが駆けていきますが、折りしも信州から東京へ帰るお客をいっぱい乗せた、E351系の特急「スーパーあずさ」がやって来ました。

　こうやって改めて見てみると、吉祥寺のビル群をバックに、振子構造ゆえの丸まっこいボディーが強調されていて、なかなか印象深い写真になっているのではないかと思います。一枚の写真を撮るために遠くまで出かけるのも楽しいですけれど、こうして何気ない地元の写真を撮るのも悪くないな、と思った夕暮れどきでした。
　
(2013.2.28　中央本線　吉祥寺-西荻窪　Chuo line　Kichijoji - Nishi-ogikubo)