昼下がりの包石線

 午前中はおおよそ思い通りの写真が撮れたこの日、昼ご飯を食べて午後の撮影に臨みます。

 午後の下り貨物は昨日も編成が短くて(機関車+貨車4輛+守車)、南西から北東方向に進む路線ゆえ光線状態も微妙で苦労しました。そこで今日は、できるだけ光が当たるようにサイドから撮ることにしました。編成が短ければ鉛筆転がしにはなるまい、という読みでした。

でこぼこ道路をはさんで線路が見渡せる岡に登って午後の下り貨物列車がやって来るのを待ちました。昼食時にビールも飲んでいて、なかなか良い心持ちです。そうこうするうちに、谷から勾配を上って来る列車の音が聞こえてきます。荒涼たる景色をバックにやって来た列車、今日の編成は貨車7両と、昨日よりは少々長いですが、模型のような好ましい編成です。

 勾配がきついのでしょう、エッチラオッチラ坂を上って来ます。あたりに小気味良いブラスト音が響きます。風向きが悪くて煙が微妙に手前に倒れしまい、機関車に影がかかってしまったのは少々残念でしたが、なかなか良い雰囲気の写真が撮れました。

(1998.12.31 包石線 紅峰嶺-後壩 Baoshi line Hongfengling - Houba)

1998.12.30
炭鉱を目指して
忘れもの
1998.12.31
前日の教訓
白い川
石拐俯瞰
・昼下がりの包石線
夕暮れ時、氷の上で
1999.1.1
ハイデフ前進の旅客列車
1999.1.2
早暁の重連
第3橋梁
第4橋梁、3台運転
カメラをかえて広角で
第1橋梁、大興奮
Sカーブ
1999.1.3
逆光、接近戦
砂漠のはずれ、渡らずの橋