第3橋梁

 21世紀を目前にして前進形が3台運転をしていることが発見された包神線ですが、いかんせん編成が長すぎて写真にまとめるのには苦労させられました。

 正月の2日は、日の出前に敖包溝駅の東勝寄りにある通称第2橋梁で前進重連のシルエットを撮りましたが、後補機までを一枚の写真に入れ込むことはできませんでした。そして2本目の重車は朝日を浴びる順光側で撮ることにしました。敖包溝駅の沙沙圪台側にもカーブを描いたコンクリート橋があって、遥か彼方まで見渡せるロケーションなので、ここでは力行する前進形の三本の煙が写せるのではないかと期待していました。

 しかし、包神線の編成はやっぱり長かったのです。確かに遠方では3台運転の写真を撮れました。そして機関車がカーブした橋を渡り終える頃、朝日に照らされたボイラーとテンダーがギラリと光りましたが、その時すでに後補機はフレームアウトしていました。当時はズームレンズなど持っていませんでしたから、こういう場合に対処することは困難でした。

 帰国後、現像した写真をさんざん見比べたのですが、どう見てもこちらの写真の方ができが良いので、機関車が3台写っている写真は、またボツになってしまいました。

(1999.1.2 包神線 沙沙圪台-敖包溝 Baoshen line Shashagetai - Aobaogou)

1998.12.30
炭鉱を目指して
忘れもの
1998.12.31
前日の教訓
白い川
石拐俯瞰
昼下がりの包石線
夕暮れ時、氷の上で
1999.1.1
ハイデフ前進の旅客列車
1999.1.2
早暁の重連
・第3橋梁
第4橋梁、3台運転
カメラをかえて広角で
第1橋梁、大興奮
Sカーブ
1999.1.3
逆光、接近戦
砂漠のはずれ、渡らずの橋