Sカーブ


 大豊作の一日、この日はなんと5本も前進形3台運転の貨物列車がやって来ました! かの有名な南岔でも3台運転は1日あたり最大で3本程度でしたから、訪問するまでは想像もしていなかった事態で、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。そして、この日最後の前進形3台運転は、第1橋梁と第2橋梁の間にあるSカーブで撮影することにしました。

 この場所は昨日旅客列車を撮影した第2橋梁から少し東勝寄りにあって、Sカーブの中ほどに第2橋梁が位置しています。本当はこのポイントでは中望遠レンズを使いたいところですが、「忘れもの」の回でご紹介したとおり85mmレンズは日本に忘れてきてしまったので、やむなく標準レンズで撮影しています。午後の斜光線は素敵ですが、なにせ長い列車ですから後補機は豆粒のよう、排煙もボリューム感がいまいち、ハイデフが1台目だったらもっと良かったのに、などと不満も残る出来となりましたが、今となっては贅沢な不満と言うほかありません。 

 ところで、包神線も今日では複線(東勝-大柳塔間)電化の幹線となった反面、旅客列車は廃止されて貨物専用となっているようです。一方、包頭とフフホトから建設された新線(包西線と呼鄂線)のオルドス駅(東勝の南西約10kmに開発された新市街の中心駅)には、動車組、直達特快など多くの旅客列車が発着しているそうです。さらに驚いたことにオルドスには空港もできて、国内外へ多くの路線が開設されているとか、まこと中国の変化には目を見張るものがあります。

(1999.1.2 包神線 敖包溝-東勝 Baoshen line Aobaogou - Dongsheng) 

1998.12.30 
炭鉱を目指して
忘れもの
1998.12.31
前日の教訓
白い川
石拐俯瞰
昼下がりの包石線
夕暮れ時、氷の上で
1999.1.1
ハイデフ前進の旅客列車
1999.1.2
早暁の重連
第3橋梁
第4橋梁、3台運転
カメラをかえて広角で
第1橋梁、大興奮
・Sカーブ
1999.1.3
逆光、接近戦
砂漠のはずれ、渡らずの橋