錦秋の中山宿

 小ブログでも既に何回か取り上げていますが、機会があるたびに通った国鉄特急色の485系「あいづライナー」です。磐越西線の風光と国鉄特急色の取り合わせが素晴らしかったのはもちろん、走ると決まった日には確実に、国鉄特急色を纏った編成が3往復も走るのが魅力でした。

 当時、日本海縦貫線では上沼垂の国鉄特急色の485系が、特急「いなほ」や「北越」などで活躍しており、特急として活躍する国鉄色の485系は大変魅力的な存在でした。しかし、大多数を占める上沼垂色と共通運用で走っていたので、遠方かつ情弱の私が撮りに行くのにはハードルが高い存在でした。そんなこともあって、磐越西線には足繁く通っていました。

 そして秋晴れに恵まれた一日を中山宿で過ごしました。いつものパターンですが、朝の新幹線で郡山に行って磐梯熱海までは快速で、そしてタクシーで中山宿に向かいました。午前中の2号と1号は順光ポイントでそつなく撮りましたが、午後の4号はどこで撮るかは思案のしどころです。鞍手茶屋で昼飯を食べながらいろいろ考えましたが、背後の山並みの紅葉が美しくて、結局線路端でカメラを構えました。錦秋の中山宿、なかなか素敵な画を撮ることができました。

(2012.11.4 磐越西線 沼上(信)-中山宿 Ban-etsu west line Numakami - Nakayamajyuku)
[Rail Magazine 359 / 2013-8 掲載]