そり遊び

 内蒙古自治区の集寧と通遼を結ぶ集通鉄路、内蒙古から東北部への石炭をはじめとする貨物輸送のバイパス線として建設されましたから、もともと旅客輸送はおまけのような存在でした。このため開通当初の旅客列車は、集寧南から通遼までの直客と集寧南から大板までの普客が一本ずつで、そのうち経棚峠を昼間の撮影時間帯に走るのは上りの直客一本だけ、しかも隔日運転でしたから、これを撮影するのは結構大変でした。

 そしてひとこと付け加えるとすれば、直客という列車区分(鉄路局をまたいで走る普通列車)は、当時すでに貴重な存在になっていて、97-98年の時刻表を見てみても、広大な中国全土で僅か22往復しか運転されていません。そんな直客列車を新しく設定するというのも、まだ貧しかった当時の内蒙古がおかれていた立場を象徴していたのだと思います。

 そんな直客712次は昼過ぎに嗄拉徳斯汰を発車して峠越えに挑みます。大晦日はこの列車の運転日ということで、当然これを意識した撮影になりました。貴重な客車列車を2か所で撮影するため、まずは第一Ω手前の橋りょう付近で構えました。うまい具合に地元の子供たちが凍結した川でそり遊びをしています。きれいに磨かれた前進型が牽引する旅客列車と、そり遊びをする子供たちが一枚の写真に収まって、楽しい光景になりました。

(1997.12.31 集通線 嗄拉徳斯汰-六地溝 Jitong line Galadesitai - Liudegou)

1998.1.2
僥倖
1998.1.3
三たび、承徳へ