夏空、津軽平野
 例年、8月の上旬は東北各地で夏祭りのシーズンを迎えます。東北三大祭りと言われる青森なぶた祭、秋田竿灯まつり、仙台七夕まつりを筆頭に、各地で趣向を凝らした祭りが披露されて、鬱陶しい梅雨が明けて、いよいよ夏がやってきた喜びが爆発します。武漢肺炎騒動のとばっちり受けて、今年は各地の夏祭りが軒並み中止の憂き目を見ているのは誠に残念ですが、来年以降は再び賑やかな夏祭りが復活することを期待したいものです。 

 そんな夏祭りシーズンには、各地で多くの臨時列車が運転されるのも、我々鉄道マニアにとっては楽しみのひとつです。そんな臨時列車のなかで当時一番注目を浴びていたのは、秋田の583系電車を使用した「特急ねぶたまつり号」だったのではないでしょうか。青森ねぶた祭や弘前ねぷたまつりを観るために、秋田を午後に出発して夕方に青森に到着ダイヤで運転されていました。

 長く活躍していた秋田の583系にも、いよいよ引退の噂が出てきたこの年、津軽鉄道のDLとともに583系の「ねぶたまつり号」を撮りに出かけました。北常盤-浪岡間の田圃もすっかり夏景色、幸い天気にも恵まれて、青空と稲の緑のコントラストが素敵です。汗をふきふき待っていると、美しい景色を切り裂くように583系の特急が駆け抜けて行きます。こんな写真が撮れれば、暑い思いをして待っていた甲斐があるというものです。

 しかしこの後、期待していた浪岡駅のカフェでビールを売っていなかったこともまた、悔しい思い出として記憶に残っています(笑)。

(2016.8.5 奥羽本線 北常盤-浪岡 Ou line Kitatokiwa - Namioka)