盛夏の通勤特快
 中央線の朝に走っている「通勤特快」は紛れもなくエースと言えます。青梅からの列車は立川まで各駅停車なので若干格落ちですが、中央線の高尾や大月などからやって来る「通勤特快」は、高尾から新宿まで途中、八王子、立川、国分寺停車と、特急と見まごうばかりです。

 この当時、引退も間近に迫っていた201系オレンジ電車が「通勤特快」の運用に入ると、決まって早起きをして、出勤前に撮影に出かけたものでした。夏の盛りのこの日も201系の「通勤特快」が走ったので、かねてから考えていた豊田電車区のそばの踏切に出かけました。

 この場所は、トタSとして有名な撮影地の後ろの林を反対側から見ることができる場所です。檻のように林立する架線柱の煩わしさを我慢すれば、緑の林をバックにアウトカーブを駆けてくる列車を捉えることができます。そしてこの場所は午前中が順光になるので、一度は朝の「通勤特快」を撮ってみたいと思っていた撮影地でした。

 この日は思惑どおり、朝日を浴びて「通勤特快」の行灯も誇らしげに東京を目指す、201系オレンジ電車の雄姿を撮ることができました。この後、暑さも忘れてルンルン気分で職場に向かいましたが、上司や同僚にそれと気づかれないよう、平静を装うのに苦労した記憶があります。

(2010.8.16 中央本線 八王子-豊田 Chuo line Hachioji - Toyoda)