新見附橋
 午後から夕方にかけての中央線快速電車、飯田橋駅と市ヶ谷駅の間にある新見附橋から撮ると、正面がちで結構迫力のある絵が撮れます。現在では左上方に緩行線飯田橋駅のホームが写るのだと思いますが、201系が活躍していた当時は、旧牛込駅の痕跡を残す緩行上り線の微妙なカーブが印象的な、すっきりとした写真が撮れるスポットでした。

 しかし、この場所はシャッターチャンスが非常に短い、撮影するのに緊張を強いられる場所でもありました。画面のすぐ下には太い鋼管ビームがあるうえに、撮影時には電車の足元にビームの影がきていました。疾走してくる電車の正面がブラケットや曲線引金具を抜けて、スカートがビームの影にかかるまでの一瞬の間にシャッターを切る必要があります。カメラの連射に頼っていてはまず不可能、シャッター1枚のみで決めなければならない超絶技巧の世界です。

 事前にE233系で何本か練習して、本番の201系に備えます。MT60独特の甲高いモーター音が聞こえてきて、オレンジ電車がファインダーに入ってくると、もう心臓はばくばくですが、神経を集中してシャッターを押します。そして結果は、大大大成功! ちょうど無線アンテナが曲線引金具を抜けて、スカートがビームの影にかかる直前にシャッターを切ることができました。この場所には何回か通いましたが、このときが最高の出来でした。こんなことに一喜一憂しながら撮影するのも、地元鉄ならではの楽しみなのだと思っています。

(2009.10.31 中央本線 飯田橋-市ヶ谷 Chuo line Iidabashi - Ichigaya)