往く秋の輝き
 丸瀬布いこいの森で大切に動態保存されている雨宮21号、この年の運行も最後の週末を迎えていました。土曜、日曜の両日とも晴れの天気予報で、期待に胸を膨らませて丸瀬布入りしました。朝から鶴居村のDLによる試運転の様子などを撮って、雨宮21号が登場するのを待ちました。

 丸瀬布の駅周辺では秋真っ盛りといった具合で、木々が綺麗に色付いていていたのですが、駅から憩いの森へは山道を上っていって結構な高度差がありますから、こちらは大分落葉が進んでいて、黄葉のシーズンも終わりに近い感じです。有名な池バックのアングルなどは、もう1週間早く来なければならなかった感じでした。それでもロケハンをしてみると、車庫の先、道道脇の木々には黄葉がまだいっぱい残っていて、朝の光を浴びて美しく輝いています。

 というわけで雨宮21号最初の運転は、ここでカメラを構えることにしました。もとより勾配がある訳でもなく、雨宮21号は薄い煙を棚引かせて、ゆるゆるとやって来ました。いいですねぇ、雨宮21号! 秋の風情がたまりません。私は行ったことがありませんが、ルーマニア辺りの森林鉄道もこんな感じなのではないでしょうか。蛮勇を奮って丸瀬布まで来た甲斐があったというものです。初めて来た丸瀬布でこんな写真が撮れて、一日楽しく過ごすことができました。

(2014.10.18 丸瀬布 Maruseppu) 

2014.10.18
鶴居村のDL
・往く秋の輝き
2014.10.19
丸瀬布、朝練