八ヶ岳バック

 明けましておめでとうございます  Happey New Year
 2020年は多難な年でしたが 2021年こそ皆さまにとって明るく楽しく平和な一年となることを祈念いたしまして 年頭のご挨拶とさせていただきます あわせて 本年も小ブログをよろしくお願いいたします  2021年 元旦

 私のような世代の人間には、中央線の115系といえば横須賀色といった思い込みがあるのですが、晩年の豊田の横須賀色の運用は小淵沢までで、しかも小淵沢に行くのは朝晩だけになってしまいました。もとより中央線でもっとも美しい景色は八ヶ岳をはじめとするアルプスの山岳でしたから、こういった区間で中央線の主ともいえるような、横須賀色の115系を思うように撮ることができなくなってしまったのには、少々物足りない思いが募ったものでした。

 東日本大震災後の節電ダイヤの際には、長野車6連の代走として豊田の3連が日中に小淵沢まで走ったこともありましたが、結局これは撮ることができずに悔しい思いをしました。そんななか、豊田の115系の引退も見えてきた2014年3月に、長野の115系6連C1編成が横須賀色になったのには驚かされました。正面の塗分けがちょっと変だとか、細かい不満はありましたが、横須賀色の115系が中央線の奥でも見られるということは、何より素晴らしいことでした。

 とはいいっても長野の115系6連14本中わずか1本です。自分が撮れる日に天気が良くて、思うような運用に入ってくれる機会は少なくて、撮影には難渋しましたが、待ちに待った機会がついに訪れました。年末の土曜日、天気は快晴、雪を戴いた八ヶ岳バックの有名ポイント、C1編成が昼の上り列車に充当されました。こんなチャンスはもう二度とないかもしれません。早起きをして出かけましたが、お立ち台はすでに結構にぎわっていました。それでも、なんとか立ち位置を確保することができて、思い描いていた写真を撮ることができました。

 普段はお立ち台巡りを潔しとしないこともある自分ですが、この舞台にこの役者です、思わず興奮してしまったことを憶えています。

(2014.12.27 中央本線 小淵沢-長坂 Chuo line Kobuchizawa - Nagasaka)
[Rail Magazine 447 / 2021-3 掲載]