白い世界を
 成人の日の3連休に出かけた2014年の宗谷ラッセル、よく雪が降ってくれて素晴らしい写真を撮ることができました。でも、夜間に音威子府~佐久間の峠道など走っていると、激しい降雪でホワイトアウト一歩手前という感じになって、恐怖感すら覚えました。それでも豊富温泉独特の油の臭いのするお湯につかって、ジンギスカンなど食べると人心地がするというものです。

 そして最終日の13日、今日も曇り空で雪が舞っています。朝一番は南稚内付近で撮って、豊富の跨線橋に向かいました。バックの木々に雪が着いていて何とも美しい光景です。ここは望遠レンズで、白い木々とDE15のオレンジ色のコントラストを強調する絵を撮りたいところです。

 どうかラッセルの通過時には視界が利くようになってくれますように、などという都合の良い思いが通じたのでしょうか、お目当てのDE15がやって来る頃にはうまい具合に雪も小止みになってくれて、思い通りの光景が広がりました。一面の白い世界のなか、新雪を掻いて走るラッセル車、DE15のオレンジ色が引き立ちます。その格好良さに、改めて痺れてしまいました。

(2014.1.13 宗谷本線 豊富-下沼 Soya line Toyotomi - Shimonuma)
[Rail Magazine 376 / 2015-1 掲載]

2014.1.11
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2014.1.12
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地吹雪を衝いて
現代の「北辺の機関車たち」
雪の音威子府
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2014.1.13
・白い世界を
冬将軍
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雪の止み間、薄日も差して
蘭留、キハ54
蘭留でも、本気のラッセル