御茶ノ水の河津桜
 毎年2月になると咲き出す河津桜は、梅とともに春の訪れを告げてくれる花の代表と言って良いのではないでしょうか。まだ寒さは厳しくても、日が伸びてきてきたことを実感できるこの時期に咲く、濃いピンク色の河津桜は、春を呼び込んでくれるような趣があります。武漢肺炎騒動のあおりを受けて、残念ながら今年は中止になってしまったそうですが、河津桜の本場、静岡県河津市では例年2月10日頃から1か月間「河津桜まつり」を開催しています。

 そんな本場には遠く及びませんが、ここ御茶ノ水渓谷にも何本か河津桜が植えられていて、一足早い春の彩りを、中央線の車窓からも楽しむことができます。そんな御茶ノ水の河津桜と、201系オレンジ電車を組み合わせた写真を撮ってみたくなって、2月下旬の朝、水道橋駅で電車を降りて御茶ノ水駅に向かって歩いてみました。

 今を盛りと咲き誇るピンク色の河津桜、神田川を挟ん対岸に中央線が走っています。上りの急行線が立体交差のトンネルを抜けて出てきた先で、ほど良いアングルを見つけることができました。ほどなく201系がやって来る時間になりました。東京でソメイヨシノが咲き始めるのはひと月ほど先ですが、一足早く河津桜と201系オレンジ電車のコラボを撮ることができて、ほっこりした気分で職場に向かいました。

(2010.2.25 中央本線 水道橋-御茶ノ水 Chuo line Suidobashi - Ochanomizu)