急カーブ
 ラントン駅の先の給水所で水を補給した我らがチャーター列車、ダージリンを目指して再び急勾配に挑んで出発します。我々撮影隊は機関車が給水している間に追い越して、給水所先のカーブを見下ろせるポイントで列車がやって来るのを待つことにしました。

 カメラとビデオを構えて待つこと暫し、給水所発車の汽笛が聞こえてきました。続いて、ゆっくりではありますがしっかりとしたブラスト音が谷間に響き渡り、急勾配を踏みしめるように列車が視界に現れます。急峻な地形が崩れないように石積みで固めた擁壁を踏みしめながら、一歩一歩登って来る列車は、谷を超す急カーブにやって来ました。

 まさにトイ・トレインという言葉がぴったりするような、急カーブに身をくねらせながらやって来る小さな機関車の、想像もできなかったその迫力に、この国でしか味わうことができない感動を感じることができました。はるばるインドまでやって来て、本当に良かったと思えた瞬間でした。

 (2010.4.28 ダージリン・ヒマラヤ鉄道 ラントン-チュンバティ Darjeeling Himalayan Railway Rangtong - Chunbhatti)

lunch
ウインダミア・ホテルのメニュー・カード(昼食)

2010.4.26
ダージリンヘ!
ジョイ・ライド
夜のしじまに
2010.4.27
ソナダにて、回送列車
2010.4.28
シリグリのバザール
小さな機関車の小さなカマガエ
山道に沿って
・急カーブ
最初のスイッチ・バック
再び、スイッチバック
三たび、スイッチバック
断崖を攀じ登るトイ・トレイン
山を下りる回送列車
2010.4.29
ブロード・ゲージとナロー・ゲージの平面交差
茶畑に沿って走る
ジャングルの中を行く
黒煙を吐いて力闘
険しい山道
第3スイッチバックで煙幕
ダージリンの定期列車、無骨なDL
2010.4.30
カルシャンの朝
カルシャン市内の混沌
ダージリンの茶畑
トイ・トレイン
さらばダージリン、また来る日まで