小さな機関車の小さなカマガエ
 蒸気機関車とは、大変な手間と労力がかかる機械です。多くの場合、石炭を燃やして水を沸かしてエネルギーを作りますが、走り続けるためには大量の水や石炭(水に比べれば使う量は大分少ないですが)を使用なければなりませんし、石炭を燃やせばどうしても燃えかすの灰が残ります。そのため、蒸気機関車には石炭や水を貯めるタンクが付属していますし、石炭を燃やす火床の下には、燃えかすの灰を貯めておくスペースが(灰箱)ついています。

 本線用の大きな機関車であれば、使用する水や燃やす石炭の量も多いかわりに、水タンクや灰箱も相応に大きくて、何十キロかは問題なく走行できるのですが、ダージリンの小さな機関車の場合、あらゆる部分がこじんまりと作られていますから、その小さな水タンクはすぐに空になってしまいますし、灰箱も一杯になってしまいます。

 シリグリを発車して30分あまり、10キロほど走って次のスクナ駅に到着した我らがチャーター列車は、もう給水作業を始めました。そしてキャブの下では、小さな灰箱から石炭の燃えかすを掻きだす(カマガエ)作業が行われていました。暑い中、燃えかすとはいってもまだ熱をもって赤い石炭を掻きだすのですから、結構な重労働です。こうして、これからの上り勾配に備えた準備を整えてスクナ駅を発車するのですが、我々撮影隊は列車が発車する前に先を急ぐことにしました。

(2010.4.28 ダージリン・ヒマラヤ鉄道 スクナ Darjeeling Himalayan Railway Sukna)

ウインダミアホテルの客室
ウインダミアホテルで私が泊まった客室です。

ウインダミアホテルの暖炉
客室内の暖炉では石炭が赤々と燃えていました。

2010.4.26
ダージリンヘ!
ジョイ・ライド
夜のしじまに
2010.4.27
ソナダにて、回送列車
2010.4.28
シリグリのバザール
・小さな機関車の小さなカマガエ
山道に沿って
急カーブ
最初のスイッチ・バック
再び、スイッチバック
三たび、スイッチバック
断崖を攀じ登るトイ・トレイン
山を下りる回送列車
2010.4.29
ブロード・ゲージとナロー・ゲージの平面交差
茶畑に沿って走る
ジャングルの中を行く
黒煙を吐いて力闘
険しい山道
第3スイッチバックで煙幕
ダージリンの定期列車、無骨なDL
2010.4.30
カルシャンの朝
カルシャン市内の混沌
ダージリンの茶畑
トイ・トレイン
さらばダージリン、また来る日まで