混合列車 [記憶に残る鉄道情景] Railway Photos

客車と貨車がひとつの列車に編成される混合列車のように、個性豊かでちょっと懐かしい鉄道情景をご覧いただきたいと思います。

カテゴリ: EL JNR・JR

 近頃の若者に人気の鉄道写真と言えば、「シチサンカツカツ」とか「メンタテ」とか、昔堅気のオジさん(お爺さん?)には、なかなか理解しがたいものが主流となっているようです。などと年寄り臭い言葉を吐いてみましたが、かれこれ半世紀近く前の1977年、雑誌『蒸気機関車』 ...

 鉄道ファンの間で鹿島貨物と言われている鹿島線の貨物列車、全盛期と比べると本数は随分減ってしまいましたが、今でも北鹿島まで1日2往復走っています。そして数年前までは愛知のEF64と新鶴見のEF65という古参の国鉄形電機が牽引していて、注目を集めていました。  そし ...

 大学生時代の冬休みに東京に帰省してきた年末の一日、ふと思い立って青梅線に撮影に出かけました。私が鉄道写真を撮り始めた頃の青梅線は、40、72、73形旧型国電やED16形電機の天下だったのですが、1978年には旧型国電が103系に、1983年の春にはED16もEF15やEF64に置き換え ...

 仙台でのんびり過ごした学生時代も終わりに近づき、就職活動も一段落した4年生の9月にふと思い立って、金谷川-松川間の有名撮影地に出かけています。当時、東北新幹線が上野まで開業していていましたから、往時は全盛を極めた特急、急行列車や、普通列車で活躍していた旧型 ...

 1964年に勾配区間用直流電気機関車として登場したEF64が、最初に投入されたのは奥羽本線の福島-米沢間でしたが、この区間は1968年に交流化されて機関車もED78とEF71に置き換えられましたから、私のような若輩者がその活躍を知る由もありません。1966年からは奥羽本線に続い ...

 この年、仕事の都合で3月から5月までの3か月間、長崎で生活することになりました。長崎での住まいは会社の独身寮です。学生時代以来、久しぶりの一人暮らしです。長崎で3月から5月と言えば一年で一番気候の良い季節ですから、休日に行きたいところは山ほどあります。もとよ ...

 小学生だった私が鉄道写真を撮り始めた1975年当時、東北本線ではまだEF57が活躍していて、EF58は普通の機関車として認識されていましたから、私にとってもEF58は特別思い入れのある機関車ではありませんでした。むしろ貨物列車を牽いていたED16、EF10、EF12、EF13、EF15と ...

 時あたかもバブル景気絶頂期の1990年、それまでの常識を打ち破る強力な電気機関車が試作されました。直流用のEF200と交直両用のEF500です。それまで我が国の電気機関車の定格出力はEF66の3,900KWが最大だったのですが、5割以上もアップして定格出力6,000KW、最大1,600t牽引 ...

 秋晴れの久田野でEH500-1号機が牽引する4051レを撮影して、いよいよ本日のメイン・イベントであるEH500-901が牽く94レです。向ったポイントは先ほどの撮影地から2キロほど白河方向へ歩いた線路端で、名残りの紅葉も少し混じった林がバックの好ましい直線です。ここで撮影さ ...

 今では大宮工場に幽閉されてしまっている、EH500-901号機の運用に注目していた時期がありました。もとより稼働も不安定で、仙台近郊の運用に就く機会も多くて、関東在住の勤め人としてはハードルの高いターゲットでした。そんな折、「文化の日」の祝日である11月3日に94レ ...

 九州新幹線の開業によって現在では「肥薩おれんじ鉄道」になっていますが、鹿児島本線南部の東シナ海に沿って走る区間は昔も今も美しい風光で知られています。学生時代の夏休み、九州旅行の一日をこの地での撮影にあてることにしました。西方駅で列車を降りて国道から外れ ...

 JR貨物で長い間、孤高の存在として活躍を続けてきたEF66 27号機も、ついに引退のときを迎えてしまいました。国鉄らしからぬデザイン性と頭抜けた性能をあわせ持ったEF66も、JR化後に増備された100番台を除いて、過去帳に入ってしまいました。(JR化後、同時期に増備されたEF ...

 1970年に開業して鹿島臨海工業地帯への輸送を担っている鹿島線、かつては成田空港への航空燃料輸送などで注目を浴びていましたが、貨物輸送の鉄道への依存度が下がるにつれて貨物列車の本数も減ってしまい、旅客輸送においても高速バスとの競争に完敗してしまいました。多 ...

 1960年代後半から1970年代にかけて隆盛を極めた物資別適合輸送、専用の貨車や積卸設備を利用して、専用貨物列車でヤードをパスして高速で輸送するというコンセプトで、石油、紙、飼料、科学薬品、鉄鋼などの輸送が行われました。戦前からあった石炭の大量輸送方式を他の品 ...

 明けましておめでとうございます  Happey New Year 一昨年 昨年とと多難な年が続きましたが 2022年が皆さまにとって明るく楽しく平和な一年となることを祈念いたしまして 年頭のご挨拶とさせていただきます あわせて 本年も小ブログをよろしくお願いいたします  2022 ...

 1982年に新幹線が開通する前の上越線は、今日の閑散ぶりからは想像もできないような特急街道でした。新潟行きの「とき」はもとより、秋田行きの「いなほ」や金沢行きの「はくたか」、寝台特急「北陸」といった列車たちが行き交っていました。そのほか、「佐渡」を筆頭に多 ...

 最近は新鶴見のEF65や愛知のEF64が全検出場のたびに原色に戻されて、貨物列車撮影の楽しみが増えているのは本当に嬉しいことです。未更新機が全て廃車になり、塗装で区別する必要がなくなったのでしょうが、傍目に見ても原色のほうがセンスが良いと思いますから、無理して ...

 私たちの世代にとってEF66は特別な機関車でした。EF65F形が重連で牽引していた高速貨物列車を単機で牽引するために誕生したこの機関車は、狭軌では当時世界最高の3900kWの出力を誇り、その洗練されたフォルムもあいまって、昭和のガキ鉄にとって憧れの対象でした。そんな彼 ...

 上野と秋田・青森を結んでいた寝台特急「あけぼの」、私の世代には奥羽本線の列車という印象が強いのですが、山形新幹線や秋田新幹線建設の影響を受けて流転の歴史を辿ることになりました。秋田新幹線が開業した1997年から廃止される2014年まで、実に17年間も上越線、羽越 ...

 学生時代の冬休みの一日、東北本線の栗橋に写真を撮りに出かけました。この日、陣取った場所は東武のオーバークロスにほど近い田圃の中です。近くにもっと良い場所はいくらもあるのに、なんでこんな場所で写真を撮ったか不明です。おかげで列車のお尻がみな切れていて、今 ...

 現在は山形新幹線となり、E3系や719系が颯爽と走っていますが、奥羽本線の福島・米沢間の板谷峠は33‰の勾配が連続し、赤岩、板谷、峠、大沢の4駅連続スイッチバックなど、難所として知られていました。古くは4410やE10のような勾配用の特殊な蒸機が活躍していましたし、電 ...

 近年、気候の高温化(「温暖化」などという生易しい言葉は実態を全く表していません)が進んで、鉄道でも毎年のように各地で被害が発生しています。2014年も台風8号による7月9日の豪雨で、中央西線 南木曽-十二兼間にある梨沢橋りょうの橋桁が流失するなど甚大な被害を受け、 ...

 上越線と中央線を中心に活躍している「ブルーサンダー」ことEH200形電気機関車、EF64を駆逐した憎っき存在ですが、そのゲンコツスタイルには好感を持ってしまいます。全部で25輛の少数派ですが試作機の901号機がいて、車体側面の「ブルーサンダー」マークが今でもついてい ...

 常磐線を走る金太郎ことEH500牽引の安中貨物です。この列車も長らくJR東のEF81が牽引していましたが、後藤さんを経て現在では金太郎ことEH500が先頭に立っています。改めて見てみるとJR世代の機関車には、なかなかスタイリッシュな車輛が多くて好感が持てます。そのなかで ...

 普段は「ネタ鉄」とは一線を画しているつもり(ここのところ小ブログでは「ネタ鉄」の記事がけっこう多いので、信憑性は全くありません。それでも上越線のC61以外は同業者もほとんどおらず、気分的には「ネタ鉄」ではないと思っています。)の私ですが、やっぱり一世を風靡し ...

 学生生活を始めてひと月が過ぎたゴールデンウィークの一日、新幹線の開通を翌月に控えた東北本線の撮影に出かけました。仙台に引越して初めての写真撮影でした。 当時の東北本線は言わずと知れた特急街道でした。青森行き「はつかり」、盛岡行き「やまびこ」や仙台行き「 ...

 国鉄の直流用電気機関車を代表するEF65は製造輛数308輛と電気機関車史上最高輛数を誇り、同じく交流型の代表格ED75とともに各地で活躍し、一部の車輛は今なお現役でメインラインで働いています。EF60形の高速性能を向上させて1965年に登場したEF65形ですが、東海道・山陽線 ...

 年末年始には中国蒸機詣でという習慣も2010年の正月で終わりになり、正月休みは自宅でのんびり過ごすことが多くなりました。気が向けば一寸撮影に出かけることになりますが、この日は朝から本当に良い天気で、雲一つなく晴れ渡りました。朝から鳥沢の鉄橋に行ったのですが ...

  明けましておめでとうございます  Happey New Year 2018年が皆さまにとって明るく楽しい一年となることを祈念いたしまして 年頭のご挨拶とさせていただきます あわせて 本年も小ブログをよろしくお願いいたします  2018年 元旦 天下の東海道本線、撮影地は星の数ほ ...

 寝台特急カシオペアがデビューしたのはついこの間のように思っていましたが、実は20世紀の1999年7月でしたから既に16年以上の歳月がたっています。2010年にEF510 500番台がデビューしたときには、これで北斗星ともども末永い運行が保証されたと安堵したものでしたが、北海 ...

 奥羽本線の超有名撮影地、白沢~陣場間を走る寝台特急「あけぼの」です。2014年に廃止になる直前には撮影地も随分賑ったようですが、東海道線をはじめ各線でブルートレインが普通に走っていた時代には、ED75が牽引する「あけぼの」などはあまり注目されていなかったように ...

  つくば万博の際にお召し列車牽引の栄に浴したEF81 81号機が、お召し列車牽引時の姿に復元されて注目を浴びていますが、これは北斗星塗装時代の姿です。EF510 500番台のデビューにより北斗星の先頭に立つこともなくなり、時おり常磐線の貨物列車や工臨などを牽くだけになっ ...

 蒸気機関車が引退し、電気機関車やディーゼル機関車が列車を牽引するようになっても、お客が乗る客車は蒸機時代から代わり映えがしない旧型客車が引き続き使用されていました。ファンにとってはそれが魅力だったのですが一般のお客にとっては迷惑な話で、電車や気動車の列 ...

 青梅線といえばED16が牽引する石灰石列車、というのがというのが当り前の光景でした。青梅線自体、新たな石灰石の鉱脈が拓かれる度に延伸を繰り返して奥多摩まで到達しています。現在の奥多摩駅は1面2線の狭いホームでE233系電車が窮屈そうに折り返すだけの駅になってしま ...

このページのトップヘ