混合列車 [記憶に残る鉄道情景] Railway Photos

客車と貨車がひとつの列車に編成される混合列車のように、個性豊かでちょっと懐かしい鉄道情景をご覧いただきたいと思います。

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 広大な国土を誇る中国ですから、黒竜江省の奥地、牡丹江から首都北京まで一夜行で帰ってくることは不可能でした。飛行機を使えば早いのですが、当時の中国では飛行機の信頼性は低くて、大人数の団体旅行で、ましてや帰路に飛行機を利用するのはリスクが大きすぎました。従 ...

 昼過ぎにやって来る特快98次を撮ると、穆棱での撮影も後半戦に入ります。冬の中国東北部ですから日没の時間も早くて、少しずつ日も傾いて夕方の気配が漂ってきます。貨物列車がやって来ないか待っていると、遠くから煙が上がっているのが見えてきます。誠にに有難いことで ...

 朝一発目の貨物列車でいい思いをした穆棱ですが、次なるターゲット客576次はカーブ内側の畑の中から撮りました。いい雰囲気だったのですが朝とは風向きが微妙に変わっていて、煙が内側に倒れて客車に陰がかかってしまい、ちょっと残念。その後に貨物列車がやって来たのです ...

 穆棱の郊外で朝から、素晴らしい迫力でやって来た前進型重連貨物列車の雄姿に感動して、次なるターゲットは昼前に来る客576次です。朝の貨物と同じアングルで撮っても芸がないので、少し場所を変えてみることにしました。 あれこれ考えて選んだポイントはカーブしている築 ...

 新興スパイラルでの3日間の撮影を無事終えて1月4日の晩は牡丹江に泊まり、翌5日は浜綏線の穆棱郊外で一日撮影しました。穆棱-北林間は丘陵地帯の勾配区間で、貨物列車や特快は前進型の重連で運転されているそうです。今日は雲一つない快晴のうえ、現地はうっすらと雪化粧し ...

 新興スパイラルでの撮影を終えて汪清で森林鉄道の駅を見て、バスは次の目的地の鹿道へ向かいます。11時半頃にやって来た遊24次は鹿道の駅で撮影して、13時過ぎの遊23次を撮影するために老松嶺駅方面に向かいました。実は老廟-老松嶺の間にも新興スパイラルと同規模のループ ...

 新興スパイラル撮影3日目の朝、快晴無風という絶好のコンディションでやって来る客571次をどのように撮るか、ツアーに参加した皆さんが思い思いの場所に散開して列車の通過を待っています。そんななか私が選んだ本命アングルは、当地のランドマークとも言える特徴ある山の ...

 新興スパイラル三日目の朝、快晴無風の絶好のコンディションのなか客571次がやって来ました。まずはトンネルの入口で手堅くワンカットをゲットして一安心。白煙を残して列車がトンネルに吸い込まれて行くと、新興スパイラルには暫しの静寂が戻ってきます。 そして待つこと ...

 今回のツアーにおけるメインの撮影地、新興スパイラルでの2日半の撮影もあっという間に最終日を迎えました。美人女将のいる美味しい食堂での、楽しい思い出も胸に抱いてバスに乗り込みます。この日は、朝の新興スパイラルで客571次を撮ってから、鹿道を経由して本日の宿が ...

 風が強くて寒かったこの日、新興スパイラルの汪清側のSカーブでは、煙が暴れて思うような写真を撮ることができませんでした。14時過ぎにやって来る遊24次(我々はまだ直快254次だと思っていました)は、線路沿いの道を砂金溝の方まで歩いて行って撮ることにしました。未舗装 ...

 ダイヤ改正で撮影が可能になった客572次、昨日はちょっとのタイミングで撮り逃がしてしまいましたが、今日は準備万端で待ち受けます。サミットの汪清側も昨晩の降雪で、うっすらと雪化粧して良い雰囲気になりました。しかし結構風が強くて、列車を待っていても寒くて堪りま ...

 昨日、あと少しのタイミングで取り逃がした客572次を、汪清側のSカーブで余裕をもって撮影したいと考えると、昼前の貨物列車を新興スパイラルで撮ってから移動したのでは遅すぎます。東風4形でやって来た遊23次を撮影した後、涙を飲んで汪清側へ移動を開始しました。 そし ...

 昔の中国、田舎のホテルではお風呂のお湯が出る時間が決まっていて、それ以外の時間は水しか出ないなどということも結構当たり前にありました。もっとも南岔賓館のように時間になってもお湯は出ない、というような酷いホテルは他では経験したことがありませんでしたが。多 ...

 今回のツアーは中国東北部に点在する撮影地を周遊する行程で、基本的に一泊ごとに宿泊地を変えて移動したのですが、メインとなる新興スパイラルのお膝元、汪清だけは二泊する計画になっていました。新興スパイラル初日の撮影も無事に終了、汪清の宿「汪清賓館」に荷物を置 ...

 新興スパイラルを通過する列車は、午前中は牡丹江方面へ向かう下り列車が、午後は図門へ向かう上り列車が多いとのことで、午後は峠のトンネルの汪清側で撮影することになります。しかし車が通れる道路だと大変な遠回りになるので、機材を担いで徒歩で30分以上かけてトンネ ...

 新興スパイラルに朝の普客と旅游の2本の客車列車がやって来たあと、午前中に上下各一本の貨物列車が通過しました。ここ牡図線の列車本数は結構多いようです。この日の朝は素晴らしい晴天だったのですが、だんだん雲が増えてきて昼前には曇りベースの天気になってしまいまし ...

 朝の新興駅では美しい鉄道情景を見ることができて、すっかり興奮してしまいましたが、いよいよ本日の目的地である新興スパイラルへ向かいます。図門から新興の一つ手前の三道溝まで、嘎呀河に沿って緩やかな勾配を上ってきた牡図線が嘎呀河を離れて、新興と汪清の間で最初 ...

 今回参加したツアーは「新興スパイラル、穆棱 SL撮影の旅」と銘打っていましたが、何といってもループ線で峠を克服する新興スパイラルがメインで、他の場所は一日ずつの訪問でしたが、ここだけは二日半撮影することになっていました。図門の宿を夜明け前に出発して新興に向 ...

 元日の朝に図門へ着いて、機務段を訪問した後に水礼・葦子溝間にある鉄橋の俯瞰ができる撮影地に向かいます。途中、曲水の駅で下りの客車を撮影して昼前には到着しました。その撮影地は、大きく蛇行して流れる布爾哈通河(Buerhatong川)と長図線の線路をを見下ろす丘の頂に ...

 大晦日の夜に吉林で、新興スパイラルや穆棱を目指すツアー本体が乗っている、瀋陽発の夜行列車に合流しました。もう記憶も定かではありませんが、車内でも一杯やってから寝たのでしょう、翌日の朝に図門へ到着して、まずは機務段(機関区)に向かいました。図門は朝鮮との国 ...

 大晦日の午後、好天に恵まれた竜譚山駅で撮影を楽しみましたが、豊満ダムへのタンカー・トレインを牽く建設型三重連の発車を2回も撮れて、大いに盛り上がりました。そうこうしているうちに時間も過ぎて、あっという間に夕暮れの時刻になりました。冬の中国東北部はとにかく ...

 捕らぬ狸の皮算用に終わってしまった南岔での三日間でしたが、大晦日の夜に吉林でツアー本体と合流する予定になっていましたから、前日の夜行(直快278次)で南岔から長春に行き、特快95次の軟座車に乗り換えて吉林に向かいました。軟座車に乗ったのは初めてだったのですが、 ...

 二匹目のどぜうを求めて再び訪れた南岔でしたが、たった一輛の東風4型DLのおかげで、その目的を果たすことは叶いませんでした。おまけに前年とは打って変わって天候もすぐれず、日が当たる時間が大変少なかったこともボヤキの種になりました。そんな状況と、相変わらずの南 ...

 中国東北部、黒竜江省の果ての南岔まで出かけて、もう一度撮りたかった前進型の三台運転、たった一輛の東風4型ディーゼル機関車のおかげで幻となってしまいました。あの勇壮な姿をもう見ることはできないのかと思うと、南岔賓館の寒さが一層身に染みるのでした。こういうと ...

 二匹目のどぜうを求めて訪れた南岔でしたが、現地では大変なことが起こっていました。先日ご紹介した前進型重連の貨物列車、後補機の煙が見えてこないので、「何だか変だなぁ」と思っていたのですが、その後補機にはなんと東風4型DLが使用されているではありませんか。昨年 ...

 前年に引き続いて訪問した南岔ですが、天候は大分違っていました。昨年は3日間とも良く晴れて、前進型の3台運転が毎日3本もやって来ましたが、今年はどんより曇っていることが多くて、靄の中から時おり薄日が差すことがあるばかりで、なかなか思うようにはいかないものです ...

 1994年の年末から1995年の正月にかけて、清水の舞台から飛び降りる心持ちでニューズ・トラベル・サービス社のツアーに参加して、初めての訪中を果たすことができました。本当は大幹線の蒸機が見られた中衛に行きたかったのですが、電化工事のポールが建ったとのことでツア ...

 この日、承徳の専用線でやって来た列車は力行側で日中に4本で、当時としては標準的な運行状況でした。しかし、通常この専用線では建設型と上游型が共通で使用されていたのですが、この日はなぜか上游型のみで運転されており、終日、独特の甲高いブラスト音を響かせていまし ...

 熱水、葉柏寿と撮影をしてきたツアーもいよいよ最終日、上游形や建設形の3台運転が見られることで有名な、承徳製鉄所の専用線にやって来ました。朝から良い天気に恵まれて、気合いを入れて定番の俯瞰ポイントに向かいました。この地には珍しく結構な風が吹いています。今回 ...

 この日、葉柏寿での収穫は実質、変則三重連1本という結果になってしまいましたが、めげずに今回のツアー最後の目的地、承徳へ向かってバスは走ります。ところが建平の街を抜けてしばらく行くと、列車のものと見られる白煙が見えてきました。近づいてみるとそれは承徳方面へ ...

 まだ蒸機が結構残っているとの噂に誘き出されてやって来た葉赤線でしたが、いざ行ってみるとやって来るのは緑豚ばかりで、完璧に撃沈されてしまいました。午前中いっぱい粘ったのですが成果もなく、遂に諦めて建平の街へ戻って昼ご飯を食べることにしました。ところがバス ...

 熱水での撮影も無事に終わって赤峰で一泊し、翌日は早起きをして朝5時発のの快客610次で葉柏寿に向かいます。葉柏寿には、1996年のゴールデンウィークに訪問したことがあります。その後無煙化が進んだのですが、'97年の後半になって葉赤線では再度蒸機が増えているとの話で ...

 中国の地方鉄路ではよくあることでしたが、ここ集通鉄路も日によって列車本数に結構な差がありました。次の東行き貨物がやって来るまで3時間、もう昼過ぎになってしまいました。これが短距離の鉄道なら「元日は列車本数が少ないね。」という話になるのですが、何日もかけて ...

 充実した大晦日の撮影を満喫して新しい年を迎えました。気がつけば今回のツアーの熱水滞在も最終日になりました。元旦とは言っても特別なことは何もなく、いつものようにカップラーメンの朝食を食べて撮影に向かいます。新年最初の撮影は日の出前の下坑子の駅で東行き貨物 ...

 列車本数が多くて充実していた大晦日、この日撮影した最後の列車は、客車に続いてやって来る西行きの貨物となりました。上店のトンネルの上でガイドのHu氏は、「この丘に登ってみな。」とと言ってトンネルの上の小山を指差します。撮影地の下調べには定評のあるHu氏のアド ...

 2日に1本しか撮ることができない貴重な旅客列車、第1Ω手前で撮ってから、早速サミットまで追いかけます。列車は高度を稼ぐために大きく迂回、というより一度嗄拉徳斯汰の方へ戻ってから、六地溝駅を通って上店までやって来ますから、サミットのトンネル手前ではゆっくり時 ...

 内蒙古自治区の集寧と通遼を結ぶ集通鉄路、内蒙古から東北部への石炭をはじめとする貨物輸送のバイパス線として建設されましたから、もともと旅客輸送はおまけのような存在でした。このため開通当初の旅客列車は、集寧南から通遼までの直客と集寧南から大板までの普客が一 ...

 朝から列車本数が多かったこの年の大晦日、午前中に東行き列車を2本撮った後、昼前に西行き列車があるとのことで、嗄拉徳斯汰から上店まで追いかけることにしました。前進型重連とはいうものの列車のスピードは遅いので、途中で何か所か撮れるだろうと期待して、初めての集 ...

 下坑子駅でなかなか見事な接近戦を果たし、その興奮も冷めやらぬうちに、前進型重連の列車は経棚側の第2Ωを抜けて、二段目の勾配を駆け上がります。そして二段目のハイライトは、何といっても雄大な光景の中の司明義大橋です。 大きな築堤を経て、綺麗なカーブを描く司明 ...

 大晦日の集通鉄路は朝から列車が多くて、司明義大橋でシルエットを取ってから1時間ほどで、次の東行き貨物がやって来ます。ツアーのメンバーはそれぞれ好みの場所に散開しましたが、私とM氏の2名は下坑子駅を出てすぐのストレートで線路端かぶりつき写真を撮ることにしまし ...

 大晦日の朝もいつものように早起きをして、まだ暗いうちにホテルを出発します。上店の駅で聞いてみると、今日は列車の本数が多いようです。すぐに西行きの列車が来るということで、まだ日の出前の時間ではありましたが上店手前の国道から撮りました。そして更に東行き列車 ...

 集通鉄路の熱水は一年を通して風の強い土地ですが、開通初年度の年末は、その強風の影響をあまり受けずに撮影することができたように思います。しかし2年目の年末には当地の強風はその本領を遺憾なく発揮して、慣れない撮影者たちを翻弄することになりました。12月28日こそ ...

 集通線の開業当初、熱水の経棚側の撮影地で最初に有名になったのが、下坑子駅の南側に聳えていた、通称A山です。下坑子駅侵入から第2Ωから第3Ωを望み、さらに二地のΩの出口まで見渡せる第一級の撮影地です。しかし、当時は司明義大橋近くの国道はまだ工事中で、集落にほ ...

 昨年、初めての熱水行きの際には、他のツアーに先に寝台券を取られてしまって、北京から延々冷凍バスでの熱水入りを余儀なくされたのですが、2年目の熱水は訪れるツアーも少なくて、無事寝台車で赤峰に向かうことができました。赤峰駅からなら熱水まで4時間あまり、楽ちん ...

 20世紀の中国蒸機撮影旅行の基本パターンは、成田を午前に出発して北京で夜行列車に乗り継ぐというものでした。今と違って東京から中国へ向かう空路は北京行きと上海行きしかなくて、東北部や内蒙古に行くのに効率の良いスケジュールを組める、北京行きの午前便は、ANA、JA ...

 東勝での撮影を終えて包頭へ戻る途中、ちょうど東勝と包頭の中間付近に位置する響沙湾に立ち寄りました。石炭トラックがガンガン走る恐ろしい国道をそれて少し走ると、正面に砂漠が見えてきます。ここは大きな段丘状の地形になっていて、国道が走る丘の上から見ると、黄河 ...

 素晴らしい撮影ができた1月2日の夜、大いに飲んで騒いで床に就きました。そして翌3日、もう撮影も最終日です。昨日同様夜明けの重車を撮って駅で今日のダイヤを聞いてみると、上りの貨物は昼に1本しかないとのことでビックリ、前進形3台運転が立て続けにやって来た昨日とは ...

 大豊作の一日、この日はなんと5本も前進形3台運転の貨物列車がやって来ました! かの有名な南岔でも3台運転は1日あたり最大で3本程度でしたから、訪問するまでは想像もしていなかった事態で、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。そして、この日最後の前進形3台運転は、第1橋 ...

 昼過ぎにやって来たこの日4本目の3台運転、敖包溝駅の東勝寄りにある通称第1橋梁で迎え撃つことにしました。朝は逆光になってしまうこのポジションですが、昼頃になるとサイドに日が当たるようになり、良い光線状態で撮れるようになります。ちょうど橋梁の南西側に高台があ ...

 蒸気機関車が牽引する貨物列車のように、ゆっくりと走る列車の撮影では、望遠レンズを使った後にカメラを持ち替えて広角レンズでもう一丁、というような撮影をすることができます。もっとも、ゴツイ三脚に平行雲台というような重装備であれば、高速列車でも同様の撮影も可 ...

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